2010年8月23日月曜日

第1094回MS@相模原市

平成22年8月21日 午前6:30~ 
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:37社38名
テーマ:会員スピーチ
「倫理法人会と私の趣味の一端の関係について」
講話者:相模原市倫理法人会
専任幹事 大沢税経事務所代表
大澤 重人 氏

大澤さんは、昭和63年6月25日に当会設立に尽力された三輪三郎先生の会計事務所にお世話になっていた関係で、初期のころから当会の事務に関わってきたとのことでした。
今日は、万人幸福の栞の10条の冒頭「ただ生きているだけでは何の意味もない。」は、「ただ仕事しているだけでは何の意味もない。」ということではないか、と感じてきたことから、趣味と倫理法人会の関係の話が始まりました。

自分は今57歳で、父親が死んだのが77歳。あと20年の人生かもしれないしもっと生きるかもしれない。いずれにしろ現在の今、「悔いなく死ねるか」と聞かれたら、「そうだ」とはいえない自分がいる。なぜかといえば、「ジャズサックスを吹きたい」という一語に尽きる。モダンジャズを創造したチャーリー・パーカーのレコード「Charlie Parker With Strings」を、ちょうど40年前高校2年の8月3日に購入し出会ったことに始まり、いつか神様チャーリー・パーカーや渡辺貞夫のようなジャズサックスを吹きたいという思いが続き、今もその途中に居るからだという。
20歳代は迷走、30歳代は仕事に打ち込み、平成3年に38歳になって税理士として独立したことを契機に当会に入会した。しばらく経ったころ、「何かやりたいと思っていても、大多数の人は、いつかいつかの人生で終わってしまっています。実践なくして何も始まらない。」という話を当会イブニングセミナーで聴き、40歳になった時、憧れていたサックスにトライしようと決意し、近所にあったスクールに入学しようと思い見学に行ったものの、やはり躊躇したのか、一年後の平成5年5月にアルトサックスを購入して入学したとのこと。とはいえ、週一度で練習もしなければうまくなるわけもなく、上達しないまま数年が過ぎた。
そんなある時に、知り合いとなった精神科医の奥山先生と出会ったことで、コンサートの舞台に立つこととなったのが、平成11年であった。チャーリー・パーカーの先のレコードにある曲「Everything Happen To Me」をどうしてもやりたいということで、その他数曲を交えて演奏することとなったが、アドリブも結局メチャクチャ、ジャズの奥深さを思い知ることになる。町田でもライブをやったものの達成感を得られることはなかったが、新たに修得する意欲が目覚め、ネットで知った、プロのテナーサックス奏者である宮地傑氏の門を叩くことになる。

しかし、現実はそう甘くはなかった。歳を重ねようやく時間と金も若干余裕が出きて、やっとやれると勇んではみたものの、宮地先生からは「ジャズのリズムが取れていない、気持ち悪くないか?」といわれ、若さだけは取り戻せないことを思い知ることになって落ち込んだ。レベルが高すぎたのだ、と思い直し、現在、別のまだご自身が発展中のしかしリアルジャズを識り教えてくれる師匠を見つけ、頑張っているところだという。ただそれでも、60歳まであと5年という二年前でもなかなか埒が開かない。これではいかん! と奮起して、最初に取り組んだのが体質改善であった。いつの間にか、サックスを吹こうにも息が続かなくなっていた原因は糖尿にあった。昨年から、本腰を入れて体質改善に取り組み、そのお蔭と、練習に本人曰く「大リーガー養成ギブス」を発見して、ここ一年でかなり進歩したとの実感を持った、ということであった。「悔いなし」に近づいたということか。

その成果として、演奏ならず実演を先の「Everything Happen To Me」のさわりを吹いて終了した。

2010年8月5日木曜日

第1092回MS@相模原市

平成22年7月31日 午前6:30~ 
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:27社28名
テーマ:バリ島の日本人大富豪の教え
講話者:ホープフルモンスター株式会社
代表取締役 黒岩将 (クロイワ・ショウ)氏

黒岩さんは大学院在学中。2年前に会社を作りました。流行の大学発ベンチャーでした。しかし、1年目の年商はわずか29万円、社内トラブルにより、400万円の損害賠償金を請求される中、やけっぱちでバリ島に旅行に行ったら、日本から渡航して16年で巨万の富を築いた元暴走族の日本人の富豪と出会います。
黒岩さんの両親は大学教授で、自分も勉強し続ければ幸せになれるといわれてきたが、国立大学の大学院に身を移してみて、高学歴といわれる方の収入状況を見て驚いた。そこで、富豪に「どうして金持ちになれないのか?」と聞いたら、「大学では本当に大切なことを教えてもらえないからだ」との答え。そこに衝撃を受けて、一度日本に戻った後で、バリ島に渡って彼の教えを乞うことにした。昨年の3月のことでした。
そこで教わった事は「金持ちになりたいといっているうちは金持ちになれない、自分は他人に孝行した結果、今がある」ということでした。自分のダムにカネを貯めるだけではだめで、いきなりカルデラ湖を作って、どんどん下に流して他人を幸せにしないと金持ちにはなれない、ともいわれました。
たまたま富豪の知り合いに倫理を学ぶ方がいて、万人幸福の栞に触れた際に、富豪の教えと一致していたことに驚き、講話をする機会をいただいている。自分が悪い人と付き合わないためには、能力以前にモラルがあるか、不義理(してもらったことに恩を感じない、お礼のない)人とは絶対付き合ってはいけない、と言
われた。だが、例えそういう相手であっても自分自身がそうしたモラルや義理を尽くしていないと、実践していないことになる。
富豪はこうも語ったそうです。「おまえは理系の博士課程なのだから、いつも白衣を着ろ」と。そこで、本の宣伝を書き込んだ白衣を着て、どこにでも行くようになった。こんな奇天烈な格好で日本中を回る中で、1割の人が自分を受け入れてくれた。金持ちに受けが良い。大成功者は好奇心が強く、どんなものにも興味を示す。子供の頃のような好奇心が持ち続けられるから成功している。こういう感覚はマイノリティではあるが、そうした成功者に近寄ることで、成功を引き寄せられる。こんな朝の早い時間に時間に起きてきて勉強している人達も、同じようなマイノリティかもしれない。



バリ島には、どんな家でも仏壇があり、悪いことをすれば罰があたると考えられている。だから犯罪率が低い。現代の合理性や利益を追求する社会では、仏壇に手を合わせても何もならないという「論理」だけで物事を考えてしまう。だが、神様に感謝できる人は、親兄弟やその他すべてのものに感謝できるようになる。これも万人幸福の栞に載っていることである。命に限りがあると思えば、時間を大切にできる。生きていることが有難い、呼吸ができることが有難い、と思えるようになれば、もっと頑張ろうと…という心理に至る。こうした事が人の縁を生んでいき、年商35倍を計上し今尚伸び続けている。富豪と出会ってから7年振りに先祖の墓参りにも行けるようになった。
物事はスピードが大事だ、それがないと何もつかめない、と教わった。これも栞に載っている「即行即止」である。会社が大変な時にバリ島に行くことを止めた人も多かった。危ない人だから近づくなとも言われた。だが、ちょっとの冒険で人と出会えるチャンスを掴めば、何かが変わる可能性がある。また、日本では大経営者は車から降りてこないが、新興国など、上場企業が少ない国にいくと、その辺に世界級の資産を持った八百屋の大将のような親分がごろごろいる。剣道も学問も、昔から、人から学ぶものだった。経営も成功哲学も同じで、成功している人間から直接学ぶのが良いと思う。そのチャンスは、日常のちょっとした脱線から手にすればつかめるかもしれない。