2010年3月27日土曜日

第1075回MS@相模原市

平成22年3月27日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:32社33名
テーマ:新入会者の会員スピーチ

本日は、年が明けてから当会に入会いただいた2人の会員さんに自己紹介を兼ねて、会員スピーチをしていただきました。

建設廃棄物中間処理業を営む大森産業株式会社(だいしんさんぎょう)の森山裕美(もりやまひろみ)さんは、父親が国・神奈川県第一号許可認定をはじめて取得し、建設廃棄物リサイクル業界の「パイオニア」としてこの地でこの業「一本一筋に30年」続けてきました。
さて建設廃棄物処理業とは?
廃棄物処理法(環境法)により、事業活動にともなって生じる廃棄物のうち、下記の20種類と輸入された廃棄物が産業廃棄物に定められているほか、爆発性・毒性・感染性などを有するものは特別管理産業廃棄物に定められています。また、気体・放射性物質・土砂などは廃棄物とされず、別の法律で扱われます。
その中でも、弊社が取り組んでいるモノは「ガレキ類」と呼ばれる「アスファルト、コンクリートなどの路盤材」を受入・再生化し再利用を推進してきました。

【産業廃棄物の種類】
・燃えがら(石炭灰など)
・汚泥(工場廃水処理や物の製造工程、建設工事などから出る汚泥)
・廃油
・廃酸(有機性・無機性に関わらず酸性の液体)
・廃アルカリ(有機性・無機性に関わらずアルカリ性の液体)
・廃プラスチック類(合成ゴムを含む)
・紙くず(製糸業・印刷加工業などから出るのもの)
・木くず(木材製造業・建設業の工作物の除去などから出るもの)
・繊維くず(繊維工業から出るもの)
・動植物残渣
・ゴムくず(天然ゴム)
・金属くず(研磨くず・切削くずなど)
・ガラス及び陶磁器くず
・鉱さい
・建設廃材(工作物の除去から出るコンクリート・アスファルトなど)
・ばいじん(集じん施設で集められた工場・焼却施設などのばいじん)
・家畜のふん尿(畜産農業から出るもの)
・家畜の死体(畜産農業から出るもの)
・動物系固形不要物(と畜場から出るもの)
・これらの産業廃棄物を処分するために処理したもの

現在、「産業廃棄物=環境ビジネス=リサイクル」と響き良く、ここ数年もてはやされておりますが、父親がこの業を興した30年前は「ゴミを再利用する」などと言う考え方・価値観が全くない時代でした。そのため当時は、建設廃材をただ捨ててしまい、捨てることが当然でした。しかし、父は不思議な思いでこの流れ・方法に大きな疑問を感じるようになりました。『もったいない』の思いから創めたこの新規事業は、当時理解を得ることが非常に困難でした。ところが、若輩者であった父の熱い思い「夢」を応援し、協力して下さる多くの方々のご支援があり、30年かけて現在の建設廃棄物処理リサイクル業界を構築しました。このリサイクルの理念は、ヨーロッパが発祥と言われております。一説には100年以上前から「リサイクル・循環型社会」が構築されていた、とも言われております。
日本は、資源がない国土が少ない、しかし技術力で戦後「ないないづくめ」の中から先進国になった、その「力」は唯一どこにも負けない日本人らしさ『勤勉さ』が国を盛りたて、現在の安全で豊かな国に成長したのです。その安全と豊かさは、スイッチを押すだけで電気もガスもつきます。蛇口をひねれば安全な水が出ます。お手洗いもレバーを引けば水が流れます。電気・ガス・上下水道等の「ライフライン」が日本全国で使えるのもその技術を支える、建設土木の力であると思います。日本の中小・零細企業の8割は建設土木関係です。その技術力は世界に誇れるものです。その技術力を駆使し今後の日本の在り方・世界の中の日本の役割をいなってゆけることができればと強く願っております。
そこで、弊社ができることは、建設土木業界の産業廃棄物とくにガレキ類の循環型社会を構築するためにも、本国の施策である「環境推進」をもっと現場に反映されるよう、効率よく、より安全に、分かりやすい管理ができる社会への取り組みを中間処理業の立場で、より良い基礎作りに貢献して参りたく思っております。
倫理法人会に入会したきっかけは、環境ビジネス業を継承するにあたり、今やるべきことは何よりも「学ぶ」ことです。その学びには「起業家・社会人」として大きく成長してゆく基盤作りが重要です。その学びは、机上の理論では身に付くことのできない、地元の先駆者であられる多くの起業家の皆様にご指導・ご鞭撻いただけるよう、倫理法人会に入会することが良いご縁に巡り合えると青森倫理法人会会長をなさっている親友のお父様からの助言でした。「人生に会社にと多々これから起こるであろう「壁」を乗り越えるためにも、よき指導者・よき仲間・よき自分を育むことが大切です。そのためにも先ずは、行動し実践して邁進してご覧なさい。」との言葉が倫理法人会への入会のきっかけとなりました。
入会して毎週土曜日の早朝に勉強することがどのようなものか? 半信半疑でした。しかしMSに出る度に感動・感銘し都度スピーチ・エピソードをノートにそして「心」に残し、その感動を「出来る目標に熱い思いに」と導かれ勇気づけられるようになりました。その思いを自分自身が実践し社員へ言葉ではなく、心を動かせるような存在になることが、この会に入会した意義であり、それ以上に自分自身を毎週1回「律すること」ができる機会がある幸せを感じはじめております。
今後は「感謝」と「ともに」のキモチを忘れずに一歩一歩。
創業者であり、先駆者である偉大な父の背中を追いかけ、いつか・・・近い将来、父を追い越せるように、私と妹の二人+私達を支えて下さる社員みんなで手と手を取り合い『未来』をこの手の中に育みたいです。またすでに巡り合った多くの素晴らしい「ご縁」、これから巡り合う多くの素晴らしい「ご縁」すべてに感謝しともに幸せになれるよう歩んで参りたく思います。
皆様のあたたかなご支援とご鞭撻を何卒、宜しくお願い申し上げます。
 最後に、業=看板よりも「人」として、私、森山裕美をこれから少しずつ知っていただき好きになっていただけたらと強く願っております。
好きになっていただくために、私について最後にPRさせて下さい。

【性格】
 天真爛漫・生真面目・天然楽天主義
【モットー】
 ◎嘘をつかない(基本的に・・・)
 ◎見栄を張らない(無理をしない)
 ◎努力を惜しまない(前向きさ・向上心が結果時に精神的・肉体的・経済的に余裕を
うみだし、自信になると信じています)
【趣味・特技】
ゴルフが大好きです。大学時代体育会ゴルフ部に所属し、ムードメーカでした。
腕前よりも18Hを楽しく過ごすこと・ボールをなくさないことが得意です。
重宝するかと思います。皆様と是非、ご一緒させて下さい!!

ヨシダスペースアートの吉田雅幸さん。初めて参加した時は、開始のベルに驚き、大きな声での挨拶に驚いたが、慣れてくると張り詰めた中に心地よさを感じている。高校時代にやっていたサッカーと釣りが趣味だとか。
ワールドカップサッカーを大阪へ見に行って、翌日会社に出社したら「もう給料が払えない」といわれて、独立したい…という気持ちもあって、法人を作り独立した。最初のマンションの仕事で報酬を踏み倒され、次の医療関係の仕事でまただまされ…と苦労を重ねてきた。そうした中で、やったことのない木造建築を「できる」といって引き受けた設計事務所との取引を進める中で、木造建築をマスターして現在の主取引先となっている。以降、順調に受注を確保していたが、楽な仕事の仕方に慣れてしまい、せっかく取引したいとの声があったのに断ってしまったことで、大ピンチに陥った。
最初の会社で「職場の教養」が配られていて、倫理法人会があることは知っていたが、その会社は冊子を配る以上の取り組みはしていなかった。時が流れて、エコ関係の住宅建材の展示会で目についた輻射式冷暖房装置を作っている会社に興味を持ち、熊本へ出かけていった。この会社の社長が熊本市中央倫理法人会の村上会長だった。北側に屋根を上げるという普通では考えつかない発想を取り入れた製品群の開発ストーリーや後継者育成の取り組み、朝礼の実践などが素晴らしい実績に結びつくと感じた。村上会長とコラボレーションしている会社の社長とも熊本で出会って、新たにプロジェクトへのお話もいただき、流れが変わったと感じた。村上会長は「熊本へ来ることが無ければ、(私やコラボ相手と)逢えなかったはずですよ。熊本に来ようと決意して、実践した結果ですよ」といってくれた。
入会して早々の私がいうのはおこがましいが、「出会いは必然で、考え方が変われば周りも変わる」ことを実践できていると感じている。素直に全てを学ぼう、という気持ちで仕事に、勉強に取り組んでいる。

2010年3月20日土曜日

第1074回MS@相模原市


平成22年3月20日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
参加者数:32社36名
テーマ:富士研参加者の会員スピーチ

本日は、1月下旬に富士高原研修所での経営者セミナー(2泊3日)およびプランニングセミナー(1泊2日)に参加された会員の皆さまに体験談のスピーチをしていただきました。

経営者セミナー組は、鈴木康宏さんから。行く前は緊張していたが、板橋会長が緊張をほぐしてくれた。いざ行ってみると、食事、トイレ、風呂…と日々の生活の基本を見直す良い機会と感じた。講義会場への入退場時の挨拶で、心を合わせることの難しさと(合った時の)うれしさなど、身についたことを少しずつ伝えたい。
高瀬さんも初めての参加。「富士研はキミのためにある」と大澤さんから有無をいわさず参加させられたが、無理矢理でも行って良かった。体験しないと答が出ない。初対面のルームメイトと会って何分もしないのに打ち解けてしまえることに、倫友の凄さを感じたといいます。
竹尾さんも初参加。やるならリーダーを、といわれてリーダーになったがこれが大変で、チアーアップ(罰則あり)を3回受けた。

プランニング組は吉野さんと小林俊介さんです。吉野さんも「有無をいわさず」参加組でしたが、生きることの原点、すなわち、まず両親を思うこと、みんなと暮らす団体活動の楽しさと難しさを感じられた良い機会だったといいます。
小林俊介さんはさまざまな社員教育の場に参加したいという思いから、富士研に手を上げたそうです。屋外静坐の痛みには耐えられた…と思っていたら、ルームメイトが上半身裸で座っていたのを見て、「思いの強さ」に刺激を受けたそうです。

2010年3月17日水曜日

第1073回MS@相模原市

平成22年3月13日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
出席者:35社36名
テーマ:お葬式セミナー
    「その時、あわてないために」
講話者:ふじみ式典株式会社
代表取締役 中村義雄氏

本日はふじみ式典株式会社代表取締役で大和市倫理法人会幹事の中村義雄氏に“お葬式セミナー「その時、あわてないために」“と題してお話しいただきました。
中村さんと倫理の出会いは、千葉県でアスカグループの代表で、倫友でもある丸淳一氏との縁からです。中村さんが伊藤典範での修行を終えて、亡くなった父親の後継者となる時期に面倒を見てもらっている中で、「倫理をやれ」と折に触れていわれていたとか。そんな中で、海老名市の本社事務所に黒澤時三さんの日参に根負けして、入会したそうです。
本題の葬儀セミナーは、普段2時間近くかけてお話しされる内容をぎゅっ~と濃縮していただきました。葬儀屋さんの良し悪しは最初の電話で分かるそうです。金額を聞いた時に「(曖昧な)一式価格」しかいわないところはもちろんダメですが、その他の受け答えも常識的な考えて「あれっ」と思ったら、選ぶべきではないそうです。亡くなられた方を送る家族にとって、最後のお別れとなるセレモニーですから、自分たちが「どうすれば亡くなられた方が喜んでくれるのか」、「どんな葬儀で送り出したいのか」をしっかり伝えて、それを真摯に聞いてくれるか、がポイントだそうです。遺族の真摯な想いをキチンと受け止めてくれる葬儀屋さんならば、予算も踏まえつつ想いをカタチにすることで、ここまでやってくれた! と満足してもらえるとか。
ちなみに、一部の葬儀業者の中には、消費者に病院から自宅までの遺体搬送サービスと併せて、その後の葬儀サービスについても自社との取引を強制的に促す例があるそうですが、こうした行為は公正取引委員会が「独占禁止法に違反するおそれのある行為」と指摘しています。「一式見積もり」も同様だそうです。

参考:葬儀サービスの取引実態に関する調査報告書の概要(2005/7/27 公正取引委員会)
http://www.jftc.go.jp/pressrelease/05.july/05072701.html

2010年3月6日土曜日

第1072回MS@相模原市

平成22年3月6日 午前6:30~7:30
於:ホテルセンチュリー相模大野
出席者:30社33名
テーマ:清き耳で学ぶ
講話者:社団法人倫理研究所
法人局普及本部首都圏方面
松本光司 副方面長


会員スピーチ:大石隆事務長

富士研の経営者セミナーに参加した。非日常的な中で過ごした3日間はあっという間であった。同室のメンバーとは初めて会ったのに、ごく僅かの時間で心を合わせられるようになれた。せっかくいただいたご縁なので、この縁を切らないようにしていきたいと決意した。

講話:松本光司 副方面長

倫理の強みは富士研で日常と異なる空間で学べることに加えて、その学びを実践する場が「毎週」開かれていることにある。他の勉強会は短期集中で厳しい修練をするが、その時は良いのだが、帰ってきて日常に戻ってしまうと、すぐに忘れてしまう。だが、倫理では富士研で学んだことを忘れる間もなく、すぐにモーニングセミナーで実践できる。まだ富士研を体験していない人は、ぜひ富士研の学びを体験してほしい。

知っているとやっているは違う、実践が大切。
「学ぶ」という言葉は「真似る」から始まったといわれている。そして、「研究」と「学び」は似て非なるものである。
「研究」は、まず事実をベースにして、その事実を疑って、なぜ…と突き詰めて、本質を見出すことにある。
「学ぶ」は、誰かに付き従って、その師匠筋をそのまま同じように(行動や言動を)真似ていくことにある。
よくいわれる「守・破・離」の第一ステップの「守」もそうで、師の教えを守る、つまり真似ることである。
このステップの妥当性は、倫理の原則にも沿っている。「発顕還元の原則」である。「発顕還元の原理」とは「出せば入るの法則」とも言われている。学び向上したいという気持ちがあるならば、まず、自分の持っている先入観や価値観を全て捨てて、空っぽの状態になれば、自然と良いものが自分の中に流れ込んでくる。

自分自身も富士倫理学苑で研究員としての学びをスタートした時に、行き詰まった経験がある。最初に「万人幸福の栞」を丸暗記せよといわれた。自分は、両親が倫理に触れていたこともあり、日頃から「栞」には触れていた。しかし、30歳過ぎに入所したこともあって、記憶力は落ちている。1条、2条は覚えられたが、3条から先がどうやっても頭に入らない。同期の若い人はどんどん先に進んでいく。
困り果てて教官に相談した。テクニックを教えてくれると思ったら、一言「捨て切れていないよね」と。
高校を卒業してから12年余、親の会社を引き継いで経営者のような状態だったこともある。研究所に入所するにあたり、身辺整理をしてきたつもりだったが、つまらぬプライドを捨てきれていなかったのであった。
そのプライドを捨てるために、持ち物のうち必要なもの以外を捨てて、気づいたらすぐ清掃する実践を言い渡された。
そうすると、覚え方は何も変えていないのに、スッと頭に入ってくるようになった。特に汗をかいて掃除した後の頭が空っぽになった時に覚えた時は効果覿面だった。結果として、期限の2週間前にクリアすることができた。

「清き耳」とは釈迦の言葉で、何もこだわりを持たずに聞ける耳のことである。釈迦は甘露に入る門が開くか否かは、清き耳を持っているかにかかっている、という。子供をみていると分かるが、彼らは聞いたことをそのまま実行するので、大人よりも学びの速度が速いという。子供のように素直に聴いた、学んだことを実行すれば、効果的に学べるはずである。人生の梯子をひとつでも上に昇りたいと学びに触れているのに、自分の価値観という目の前の梯子にしがみついている人が多い。何を得るためには何かを捨てるしかない。
梯子を一段でも上に上るためには、握り締めている手を離す必要がある。栞をそのまま読む、マニュアル通りにMSを進めていくことも、中身もさることながら、そのまま受け容れて学ぶ姿勢を体得していただく狙いがあるので、キチンと実践を続けてほしい。