2009年11月14日土曜日

第1057回MS@相模原市



平成21年11月14日(土) 6:30~7:30 於 ホテルセンチュリー相模大野

講話者 (株)横浜催眠心理オフィス 代表取締役 大滝 たもつ 氏(鎌倉市倫理法人会幹事)

テーマ 万病のストレスから心と身体を守るプロの催眠心理技法







会員スピーチは石井幹事でした。



催眠療法は、西洋では医療行為と切り離せない存在となっていますが、日本ではまだ「宗教じゃないの」と聞かれることも多く、うさんくさく見られている向きもあるとか。



大滝さんの著作「トラウマ力」は、“人に生きる勇気を与える本”として注目を集めているそうです。本の中で“せっかく”受けたトラウマをプラスに活かしていこうという生き方をお勧めになっています。



催眠療法との出会いは、大学でカウンセリングを学ぶ中での「絶望」にあったそうです。カウンセリングは「聞く」ことがメインで、こちらから問いかけることができない。これで本当に人は救えるのか、と師事していた先生に聞いたが、明確な答えがもらえず、何か違うものがないかと思っていたところで、催眠療法と出会うことができたそうです。

とはいえ、催眠療法には実力以外の要素が必要なのだそうで、見た目が若かった(大学卒業時に高卒程度にしか見えなかった)自分のところに患者さんが来て「さあ、心をすべて開いてください」といわれても、本心を開帳する訳がない。そこで、ある年齢になるまでは催眠を「封印」して、自宅の2階で学習塾を開くことにしました。そこで気がついたのは、「簡単なことを難しくいうのはやさしいが、その逆が難しい」ということに、叔父の言葉から気がつかされたそうです。



欧米では、催眠にかからない人はメジャーになれないといわれています。自分に意識して催眠を掛けることで、潜在能力を発揮させることができるのだそうです。究極の催眠は「完全催眠」といわれる『今から催眠にかけますよ』とはいわずに掛けていくのだそうです。潜在意識が「偽物か本物か区別が付かない」ことを活かしているといいます。逆にいうと「イメージ」が湧かせられないと、全く利かないものでもあるとか。



ストレスは「圧迫感」を示す物理用語が語源です。したがって、「(圧迫感の元を)出す」ことが解決策となります。カラオケで発散するのも解決方法の1つですが、我慢しながら歌う(出す)のでは、精神的なストレスは解決しないそうです。肉体の疲れと精神の疲れは違うので、自分を守るための身体の自然な働きも、実は精神の疲れを取るため(泣くことや(身体的な原因によらない)嘔吐・下痢も然り)なので、それらを抑えないことが大切だそうです。



催眠療法は特殊なものではなく、一家に一人できる人がいてよいといいます。より高次元なことをできる(する必要がある)我々のようなプロは存在価値があるのだといいます。



良いものを広げようと思っても「間に合ってます」といわれてしまう。そういう時に理念を持って理想の高い人のいるところにいけば拡がるはずで、そういう場所が倫理だったと大滝さんはいいます。



出席者数は30名でした。




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